競馬予想する方法は?2~未勝利戦こそ初心者向けのレース!~ | 片手『馬』競馬

競馬予想する方法は?2~未勝利戦こそ初心者向けのレース!~

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未勝利戦こそ当てやすい「初心者向け」のレースです!

GⅠレースを観に気合を入れて競馬場に行ったは良いものの、GⅠレースが始まるまでに色んなレースに手を出して、お目当てのGⅠレースまでに軍資金がかなり減っちゃった…ってことありませんか?そもそもレースが多すぎて、どんなレースをどんな風に買ったら良いかわからないよ!って思いますよね。

未勝利戦で当てる喜びを知って、GⅠレースまで楽しく遊びましょう♪未勝利戦なら競馬新聞さえあれば、本命馬も紐馬も簡単に見つけられます。

※データは2015年11月23日~2018年11月15日の約3年分のデータを使用しています。

1.どうして未勝利戦なら当てやすいの?

ポイントは3つです。

①競馬関係者が本気で勝ちたいレースだから
②将来のGⅠ馬と未勝利のまま引退する馬が一緒に走るレースだから
③新馬戦と違って前のレースのデータがあるから予想しやすいから

競馬関係者が本気で勝ちたい、って他のレースはそうじゃないの!?ってそういうことじゃありません笑。競走馬は4歳になるまでに1勝しないと引退しなければいけない決まりになっています。つまり4歳以降レースに出られないので競馬関係者は、何とか1勝して長く競走馬としてレースに出て賞金を稼げるようにしたいのです。全力で1着を目指すため、あえてステップレースとして手を抜いたり、という不確定要素がないわけです。

余談ですが、500万下条件とか1000万下条件だと、上のクラスに勝ち進んで最下位とか10着以下を連発するよりも、下のクラスでも5着以内に入ってくれた方が安定して稼げるので無理して勝ち進めようとしないこともままあります。そういう馬を「ヤラズ」と呼んだりしますが、それを見抜くのは正直言って難しいです。

怪物級のGⅠ馬でも生涯未勝利になってしまう馬でも新馬戦・未勝利戦に必ず出走します。既にその時点で能力差がもう絶望的にあるわけです。将来のGⅠ馬は前のレースでその片鱗を見せていることが殆どです。逆に生涯未勝利馬も同じく前のレースで最下位だったり、1着馬からすごく離されてゴールしてたりして「こりゃ勝てないわ」とすぐにわかってしまいます(笑)。

これは当たり前なのですが、新馬戦だと前のレースでのデータがないので馬がどのくらいの能力があるかさっぱり分からないわけです。(もちろん調教データなんかはありますが、本番のレースほど当てになりません)。データがあれば、どんなコースが得意とか、どんな脚質なのかもある程度推測することができますからね。

以上3点から未勝利戦は手抜きがなく、馬ごとの能力差が大きく、データもあるから予想しやすい!と言えます。「でも未勝利戦でも同じようにあんまり当てたことがないんだけど…(汗)」という人も大丈夫!次から予想のポイントを教えていきますね♪

2.競馬新聞で見るところは5つ!

誰でも競馬の予想には新聞やそれに近いデータを使うと思いますが、見るべきポイントは下記の5つです。

2-1.前レースの上り3ハロン順位
2-2.前レースの4コーナー通過順位
2-3.前レースの勝ち馬との着差
2-4.前レースのコース(競馬場・距離)
2-5.コ―スごとの特徴(極端に有利な枠、大得意としている騎手等々があれば)

※競馬新聞での見方(下図はTARGET flontier JVで作成した競馬新聞の一部を抜粋したもの)

 

2-1.前レースの上り3ハロン順位

これはゴールから逆算して600mのタイム順位のことで、いわゆる「末脚」の速さです。この順位が良いほどそのレースで「末脚」が速ったことを意味しています。下の表の通り、芝コース・ダートコース共に前レースの上り3ハロン順位が1位・2位だった馬の複勝率が4割前後と突出しています。「末脚」の速い馬が強い、というのはある意味当たり前ですが、データで見るとはっきりわかりますね。

【芝未勝利戦・前レース上がり3ハロン順位別成績】

【ダート未勝利戦・前レース上がり3ハロン順位別成績】

※どちらも前レースから芝・ダートに替わった馬は除く

2-2.前レースの4コーナー通過順位

これはゴールに向かう最後のコーナーでの通過順位のことで、「先行力」を見る指標です。なぜ逃げ馬じゃないのか?というと、単純に逃げ馬よりも4コーナーを1番手で通過した馬の方が成績が良いからです。前レースの上り3ハロン順位と異なり芝コースよりダートコースの方が、前レースの4コーナー通過順位上位がはっきり強いことが分かります。

ダートでは前レースで4コーナー通過順位が前から1/3以内だった馬は複勝率が34.2%と好成績です。ダートほどではありませんが、芝では前レースで4コーナー通過順位が前から1/3以内だった馬は複勝率が3割前後とまずまずです。

【芝未勝利戦・前レース4コーナー通過順位別成績】

【ダート未勝利戦・前レース4コーナー通過順位別成績】

※どちらも前レースから芝・ダートに替わった馬は除く

2-3.前レースの勝ち馬との着差

前のレースで1着馬とどれだけ離されてゴールしたかが分かる指標で、下の表の通り0.5秒差以内だった馬は複勝率が4割強と狙い目です。「なぜ着順じゃないの?」って思うかもしれませんが、実力が拮抗した馬同士のレースだと0.1秒以内に何頭もひしめき合ってゴールすることも珍しくありません。

前走2着だけど、1着馬と1.0秒差」「前走5着だけど、1着馬と0.1秒差」という2頭の馬がいた場合、後者の方が1着馬との実力差が少ないと言えるでしょう。

【前走勝ち馬との着差別成績】

2-4.前レースのコース(競馬場・距離)

基本的に馬は「前走の記憶」を頼りに走っています。ですので前レースと同じコースであれば、戸惑いもなく走れます。それほど好走できる、というわけではありませんが、前走と同じコースだった馬は複勝率が27.9%とまずまずの成績を残しています。

【前レースのコース・今回と同じだった馬】

また距離に関しても同様で、前レースとの距離が変わるほど成績を落としています。

【前レースの距離別の成績】

2-5.コ―スごとの特徴(極端に有利な枠、大得意としている騎手等々があれば)

このサイトではコースごとに騎手・調教師・種牡馬・枠番のデータを載せています。どのコースでどの騎手が得意なのか?など、複勝率が30%以上の要素があればチェックすると良いでしょう。これは上の4つよりは重視せず、最終判断の際の加点要素として使用するのが○です。

※下記ページからコース別のデータにアクセスできます。レース予想の際の参考にしてください♪

3.ヒモ馬の見つけ方

ここまで読んで「本命馬の見つけ方はわかったけど、結局人気馬になるよね?」とか「紐馬の見つけ方も教えてほしいんだけど…」と思った方もいると思います。ここではヒモ馬の見つけ方について書いていきますね。ヒモ馬の見つけ方ですが、これは2つ方法があります。

1.単勝人気上位馬から選ぶ
2.得意な騎手・調教師・枠・種牡馬の条件が当てはまる馬から選ぶ

1.単勝人気上位から選ぶのは、単純に当たりやすいから、です。下記表からわかる通り、9番人気以下は複勝率も10%を切っており、ヒモ馬として選ぶのは馬券的に非効率でしょう。馬連や馬単のヒモ馬なら6-7番人気、三連複や三連単のヒモ馬なら8番人気までに留めておいた方が吉です。

【単勝人気別成績】

2.これは先ほどの「2-5.コースごとの特徴」でも書きましたが、レースが行われるコースが得意な騎手だったり、種牡馬や調教師、枠が1つまたは複数当てはまる馬を紐馬にする、コースごとに得意な条件に当てはまる馬をヒモ馬にする方法です。コースが得意な騎手が騎乗していて、血統的にも向いているコースだったらヒモ馬として買い目に加える…と言った感じです。

もちろん2-1~2-4のデータを精査して、それでもヒモ馬がほとんど見つからない場合に限りますが、データで当てはまる馬が少なく上位人気ばかりだった時には穴馬を見つける方法としても機能しますので是非おすすめです!

4.ちょっと上級編

ここでは予想するときにちょっと悩んでしまうポイントを解説します。

4-1.前レースで芝(ダート)だったけど今回はダート(芝)の馬はどう判断すればいいの?
4-2.2歳戦と3歳戦の違いってなに?

4-1.前レースで芝(ダート)だったけど今回はダート(芝)の馬はどう判断すればいいの?

馬の適性を探ったり、馬の気持ちをリフレッシュさせる目的で元々芝(ダート)をメインで走っていた馬をダート(芝)で走らせることが良くあります。特に未勝利戦では何とか勝てるコースがないか競馬関係者が探るため、芝とダートを行ったり来たりするような馬も珍しくありません。前は芝レースで今回ダート、逆に前はダートで今回は芝の時はどうやって判断すればよいのか?

基本的には「消し」で良いでしょう。前のレースと同じだった場合に比べて明らかに成績が落ちています。下記データでもわかるとおり特に前のレースでダートだった馬が今回芝レースになった場合はかなり成績を落ちており、どんなに人気があっても「消し」で良いでしょう。

【前レース・芝→今回・芝】         

【前レース・ダート→今回・ダート】

【前レース・ダート→今回・芝】      

【前レース・芝→今回・ダート】

もちろん馬体や血統的に芝替わり・ダート替わりが狙い目である場合もありますが、なかなか見極めることが難しいので素直に消して他にデータとして狙い目の馬を探す方が効率が良いでしょう。

4-2.2歳戦と3歳戦の違いってなに?

未勝利戦には2歳戦と3歳戦と2種類ありますが、大きな違いは「2歳戦の方が上位人気の信頼度が高い」という点です。下記表の通り、単勝1番人気の複勝率で見ると2歳戦の方が約7%も高く、ほかの上位人気も5番人気を除いて軒並み2歳戦の方が上位人気馬の複勝率が高いことが分かります。

【2歳戦・単勝人気別成績】

 【3歳戦・単勝人気別成績】

2歳戦の方が上位人気の信頼度が高いのはいくつか理由が考えられますが、単純に能力が上位の馬は早々に勝ち抜けること、3歳戦は経験を積んでいる分思ったより馬の能力差が開かないこと等が挙げられます。

5.まとめ

以上のことからまとめると未勝利戦の予想は下記の6つのポイントです。ぜひ下記ポイントを意識して予想してみましょう!楽しめるくらいには的中できますよ♪

未勝利戦予想のポイントまとめ

1.前のレースでの上り3ハロン順位:1~3位
2.前のレースでの4コーナー通過順位:前から1/3頭以内
※ダートコースは特に1番手の馬が○

3.前のレースでの勝ち馬との着差:0.5秒以内
4.前のレースと同じコース
※上記1~3ほど重視しなくて○

5.得意な騎手・調教師・種牡馬・枠
※上記1~4で本命馬決まらない場合の加点要素

6.ヒモ馬は①単勝8番人気以内、②得意な騎手・調教師・種牡馬・枠で複数当てはまる馬
いずれかで選ぶ

7.前のコースから芝・ダートが替わる場合は消し

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