過去5年データから買いと消しのポイントと予想に役立つ視点をお届け!
コース別に「買い」と「消し」のポイントと、脚質の傾向、枠順や騎手・調教師、単勝人気別のデータをご紹介します!
このサイトでは過去5年のデータをもとに下記基準で評価しています。
判定 | ○ | ◎ |
複勝率的中率 | 30-40% |
40%以上 |
単勝or複勝回収率 | 85-100% |
100%以上 |
中山芝1200m 概要
中山芝1200mは中山芝コースのうち外回り部分からスタートするコースです。
スタートしてから最初のコーナーまでゆるいカーブが続きます。そのため内枠が有利で外枠が不利となっています。特に2008年以降にエクイターフ(丈夫な芝の品種)の導入により内枠が荒れにくくなりその傾向が強まった印象です。
短距離で直線が310mと中央4場の中では短いため、逃げ・先行馬が有利なイメージがありますが、上級クラス(2勝クラス以上)では勝ち切れず差し馬が台頭することもあります。
高低差が5.3mもあるアップダウンの激しいコースでスタミナがより重要なコースでもあります。
- スプリンターズステークス(G1)
- オーシャンステークス(G3)
中山芝1200m 買い&消しのポイント
○買いのポイント
- 前走1着&前走東京・中山以外
- 前走4コーナー通過順位1-2位
- 前走ダート&単勝オッズ40倍未満
×消しのポイント
- 前走1150m以下
- 8歳以上
- 8枠&単勝オッズ40倍以上
中山芝1200m 買いのポイント
買いのポイント①:前走1着&前走東京・中山以外
前走1着馬は通常次のレースでは期待以上の活躍を見せることは多くありません。
その理由は以下の2つです。
①注目されて過剰人気になる
②昇級するとより厳しいペースになりついていけない。
スポーツでも1つ上のカテゴリーに昇格したチームが低迷することが良くあるように、競馬でも同様のことが多々起こります。
全競馬場芝コースで前走1着だった馬は平均よりも高い成績ではあるものの、軸にするほどではないことがデータでわかります。
全競馬場芝コース・前走1着馬成績
しかし芝1200m戦に限定してみると事情が変わります。
芝1200m戦では前走1着馬は高い回収率をたたき出しており、連単馬券の頭にもできそうです。
全競馬場芝1200mコース・前走1着馬成績
これには2つの理由が考えられます。
①芝1200mで前走1着だった馬は逃げ・先行馬が多く、次走も逃げor先行して勝つか大敗するか極端な結果になり易い。
②芝1200m戦は重賞が少ない距離で主流ではないため、馬ごとのレベル差が小さい。
①について補足すると、極端な結果になりやすい馬は人気が集中しづらくなり単勝オッズも高めになる傾向があると言えます。
②についても補足すると、日本の競馬は芝1600~芝2400mの中距離に重賞・G1が集中しておりそれ以外の距離はマイナーであり力が入っていません。
中山芝1200mでも同様で前走1着だった馬は単勝回収率193.4%と無条件で軸馬にできる存在です。
中山芝1200m・前走1着馬成績
とりわけ中山芝1200mでの回収率が高いのは前走中山以外で1着だった馬が過小評価されることにあります。
特に前走東京・中山以外のローカル競馬場で1着だった馬は「どうせローカルでの1着だ」と侮られてあまり人気にならない傾向が強いでしょう。
データで見ると前走東京・中山で1着だった馬はパッとしないのに、東京・中山以外で1着だった馬は5年連続で単勝回収率が100%を優に超えています。
狙うのであれば前走東京・中山以外で1着だった馬に絞りましょう。
中山芝1200m・前走東京と中山で1着
中山芝1200m・前走東京と中山以外で1着
中山芝1200m・前走1着&前走東京・中山以外の馬が買い!の理由 まとめ
・芝1200m戦で1着だった馬は極端な戦績になりやすく人気が集中しづらいから。
・前走東京・中山以外で1着だった馬は過小評価される傾向にあるから。
買いのポイント②:前走4コーナー通過順位1-2位
中山芝1200mは最後の直線が中央4場の中では310mと短いため、最後の直線で追い込んでも間に合わないため
逃げ・先行馬が有利なコースです。
これは中山芝1200mに限らず他の1200m戦でも同様に逃げ・先行馬が有利です。
中山芝1200mで前走4コーナー通過順位が1・2番手だった馬は複勝回収率が100%超えと軸馬には心もとないですが、
ヒモとしては是非入れておきたいですね。
中山芝1200m・前走4コーナー通過順位1-2位
また消しのポイントでも詳しく述べますが、中山芝1200mは内枠が有利のため候補馬が多い場合は内枠を中心にセレクトすると良いでしょう。
中山芝1200m・前走4コーナー通過順位1-2位の馬が買い!の理由 まとめ
・最後の直線が短く追込みが届かないため、逃げ・先行馬が有利だから。
買いのポイント③:前走ダート&単勝オッズ40倍未満
通常競走馬は芝かダートのどちらかを主戦場にしており、芝とダートを行き来するのは事情がある馬で良い成績は望めません。
しかし中山芝1200mでは前走ダートだった馬の回収率が高く、穴馬として期待できます。
中山芝1200m・前走ダート
これは買いのポイント①でも述べたように芝1200mは全体的にレベルが低く、前走ダートを走った事情のある馬でも一発が期待できるためでしょう。
それに加えて中山芝1200mは高低差が5.3mあり他のコースよりもスタミナが必要であることも要因です。
また単勝オッズ40倍未満で絞るとより回収率が安定します。単勝オッズ40倍以上は大穴となるのでむやみに狙わないほうが無難でしょう。
中山芝1200m・前走ダート&単勝オッズ40倍未満
5年連続で単勝回収率が100%を超えており、連単馬券の軸としても大穴狙いでいけそうですね。
中山芝1200m・前走ダート&単勝オッズ40倍未満の馬が買い!の理由 まとめ
・芝1200m戦はレベルが低く、前走ダートを走った事情のある馬でも一発が期待できるから。
・中山芝コースはアップダウンが激しいため、よりスタミナが必要だから。
中山芝1200m 消しのポイント
消しのポイント①:前走1150m以下
競馬は基本的に距離短縮が有利です。それは競走馬は前走の記憶を頼りに走るため、前走よりも短い距離のほうがスタミナを保てるためです。
中山芝コースはアップダウンが激しくただでさえ他のコースよりもスタミナが必要なため、
前走から距離延長となる馬には厳しいコースと言えるでしょう。
データで見ると直近3年で1着馬は0頭。5年累計で見ても3着以内が12.4%とヒモにさえ入れにくいですね。
中山芝1200m・前走1150m以下
中山芝1200m・前走1150m以下の馬が消し!の理由 まとめ
・中山芝コースはスタミナが必要なため、距離延長となる馬はスタミナがもたないから。
消しのポイント②:8歳以上
競走馬のピークは4歳~5歳とされています。そのため8歳というのは競走馬としてはかなりの高齢ということになります。
人間で言うとおおよそ30代後半で、人間のアスリートとしてもキャリア晩年でピークは過ぎるのが一般的です。
最近では人間同様に競走馬も高齢でも重賞で勝ち負けすることも珍しくは無くなっていますが、それでもレースの中心は5歳以下の馬。
まして瞬発力やパワーが必要な短距離レースではより厳しくなります。
中山芝1200mでも同様で、スタミナとパワーが必要なため8歳以上の馬はほぼ馬券になりません。
データも分かる通り過去5年で1頭しか馬券になっていません。
中山芝1200m・8歳以上
8歳以上は無条件に「切り」でしょう。
中山芝1200m・8歳以上の馬が消し!の理由 まとめ
・中山芝1200mはスタミナが必要なため、高齢馬には厳しいから。
消しのポイント③:8枠&単勝オッズ40倍以上
中山芝1200mは内枠が有利です。それはコースの形状がスタート直後から最後の直線に向くまでカーブが続くため、
外枠と内枠で走る距離に差がでるからです。
大外となる8枠は最も不利です。過去5年で複勝率15.8%、回収率も60%を切っておりまったく狙えません。
よほどの実力馬でもない限りは切っても良いでしょう。
中山芝1200m・8枠
さらに単勝オッズが40倍以上の穴馬で見ると過去5年では1着どころか連対も0。
大穴狙いは身を滅ぼしますね。
中山芝1200m・8枠&単勝オッズ40倍以上
中山芝1200m・8枠&単勝オッズ40倍以上の馬が消し!の理由 まとめ
・最後の直線に向くまでカーブが続くため外枠がより不利なため。
中山芝1200m 傾向データ
1.脚質別データ
逃げ・先行馬が有利ですが、上級クラスでは逃げ馬が勝ち切れず先行馬有利です。
ある程度末脚の速い、差し馬と組み合わせるのが良いでしょう。
2.枠番別データ
1枠を中心として内枠が有利です。これは先述した通りカーブが続くため、外枠が距離損となり内枠が有利となるためです。
特に8枠は全く狙えません。実力馬でも割引が必要でしょう。
3.血統データ(種牡馬)
ステイゴールド系のゴールドシップがトップ。ゴールドシップ自身は芝中・長距離で活躍した馬ですが、
産駒は長距離(2500m以上)の次に短距離(1300m以下)を得意としています。
続いてアドマイヤムーン、モーリスとなっています。アドマイヤムーン産駒は芝短距離で最も成績が良く、モーリス産駒は芝・ダートともに好成績を収めていますね。
4.騎手・調教師データ
騎手ではルメールがトップ。複勝率は5割を超えているものの、意外と回収率も高く騎手買いしても良いでしょう。
調教師では美浦の尾関師がトップ。調教師リーディングでは目立つ存在ではないものの、東京・中山の芝短~中距離を得意としており実績充分です。
次いでこちらも美穂の木村師。勝ち星の大半を東京コースで稼いでおり、東京コースでも狙える調教師です。
5.単勝人気別データ
展開次第で勝てる馬が変わる短距離らしく、下位人気馬でも勝てるコースです。逆に言えば人気と能力のずれが大きく、買いのポイントで挙げた馬は、下位人気でも恐れず狙うと穴馬券がゲットできるかもしれませんね。
6.中山芝1200m 傾向まとめ
①脚質:逃げ馬が有利だが、上級条件では先行馬・差し馬も台頭。
②枠番:コース形状により1枠が強い。8枠の外側は距離損するため成績が振るわない。
③血統:ゴールドシップ、アドマイヤムーンなどパワー系種牡馬が強い。
④騎手・調教師:ルメール断トツだが回収率も高くて狙い目。東京・中山が得意な尾関師・木村師が狙い目。
⑤単勝人気:人気と能力が一致せず下位人気も馬券になる。