新潟芝1200mは内回りのコースで直線が358.65mと短く、コーナーもきつい小回りのコースです。直線が短く小回りのコースでよく見られるように逃げ馬が有利で、いかに先手を獲れるかがカギとなるコースです。またほとんどアップダウンがないため、スタミナよりもスピードのある馬の方が勝ちきれます。
オープン以上のレースが実施されないこともあり、重賞のような厳しいペースになりにくいことも逃げ馬天国となっている要因です。
当サイトでは過去5年(2016年~2020年)のデータをもとに3つの基準で評価しています。
①的中率:複勝的中率40%以上=◎,30%以上=○
②回収率:単or複回収率100%以上=◎,85%以上=○
③上記2つの基準を過去5年合計かつ3回以上クリア
1.買い・消しのポイント
新潟競馬場芝1200mコースの買いと消しのポイントは下記のとおりです。その根拠とデータを次から詳しく述べていきます。
買いのポイント
1-1.単勝1~3番人気(全体)
新潟芝1200mはオープン以上のレースが開催されないこともあり、注目度が低いコースです。そのためこのコースで実施されるレースに投票するのは初心者よりも熱心な競馬ファンが多くなり、他のレースよりも上位人気の信頼度が上がる…というわけです。
データ上でも単勝1~3番人気は単勝回収率100%とそのまま軸馬としても良いレベルです。
1-2.午前9時半オッズ1・2番人気
午前9時半オッズでみると単勝1番人気の回収率がダントツで良く、5年連続で単勝回収率100%超えと驚異的な成績を残しています。また同様に朝一の単勝2番人気もムラこそありますが、単勝回収率は5年トータルで100%を超えておりこちらもおすすめです。
1-3.単勝1~3番人気(関東馬)
栗東トレーニングセンター所属(関西)の馬と美浦トレーニングセンター所属(関東)の馬を比較した場合、関西馬の成績が関東馬を上回っています。2021年も含めた重賞の勝利数では関西が関東に約2倍の差をつけています(2021年8月時点)。
関西馬が強い理由は栗東トレセンの坂路調教コースが美浦よりも高低差が大きくより負荷の高いトレーニングができるため。そのため関西馬の強い状況がずっと続いています。
ただ新潟芝1200mにおいては関東馬の方が好成績。これは賞金額の多いオープン以上のレースがないため、わざわざ期待馬を遠征させるメリットが少ないためでしょう。
1-4.単勝1~3番人気(新馬・未勝利戦)
クラス別で見てみると、単勝1~3番人気において新馬・未勝利戦では4年連続で単勝回収率120%超え。能力の差が大きい新馬・未勝利戦とは言え、かなり信頼がおける数字ではないでしょうか。
一方1勝(500万下)~3勝(1600万下)条件クラスでは的中率・回収率が平均前後。能力の差がはっきりしている新馬・未勝利戦と異なり、条件戦では人気ほど能力に差が無いということです。
2-1.前走芝・4コーナー通過順位3位以内(全体)
新潟芝1200mはコーナーがきつくスピードが落ち一息つける、最後の直線が短く差し馬がトップスピードに乗る前にゴールを迎えるために逃げ馬が有利です。
前走芝レースで4コーナー通過順位が3番手以内だった馬は複勝率32%、単・複勝回収率が100%と成績が安定しています。
2-2.前走芝・4コーナー通過順位3位以内(クラス別)
前走芝レースで4コーナー通過順位3番手以内だった馬のクラス別成績を見てみましょう。
未勝利戦では過剰人気になりやすいのか複勝的中率はアップしたものの回収率はややダウン。
一方1勝(500万下)~3勝(1600万下)クラスでは差はありますが、的中率が下がる代わりに回収率がアップしています。これは条件戦では先行力が未勝利戦ほど評価されないということでしょう。
消しのポイント
1-1.前走ゴール前直線に坂のあるコース(全体)
新潟競馬場は平坦なコースのため、前走ゴール前直線に坂のあるコースとは求められる要素が異なります。前述したとおり新潟芝1200mは先行できるスピードが求められており、アップダウンをクリアするスタミナは不要です。
前走ゴール前直線に坂のあるコースだった馬は複勝的中率13.9%、回収率30~40%とうまみが全くありません。
1-2.前走ゴール前直線に坂のあるコース(単勝人気別)
単勝人気別では上位人気が強い当コースでも狙ううまみは無いことが分かります。上位人気(単勝1~4番人気)では複勝率こそ37.3%ですが、回収率は60~70%とまったく狙えません。
下位人気(単勝5番人気以下)では複勝率7.3%、回収率20~30%台と馬券からは即外すべき存在です。
2.詳細データ(枠・騎手・厩舎・血統・人気)
※ここでは枠・騎手・厩舎・血統・単勝人気別の過去5年分のデータを記載しています。
複勝的中率を中心に順位を付けており、同率の場合は複勝回収率が高い方を上位にしています。
1.枠番別成績
最外枠が若干複勝率が低く、狙いにくいです。
2.騎手別成績
菱田騎手や鮫島騎手など若手の台頭が目立ちます。
3.厩舎別成績
栗東の音無厩舎・角田厩舎が1位・2位です。それ以外は全て関東の厩舎となっています。
4.種牡馬別成績
サンデーサイレンス系のマンハッタンカフェやダイワメジャー、キングマンボ系のロードカナロアが上位。典型的なスピード血統が優勢です。
5.単勝人気別成績
前述したとおり単勝1~3番人気が強く人気には逆らえません。ただ9番人気~12番人気の穴馬も飛び込んできており、ワイドや三連複の紐馬は手広く抑えると高配当が狙えるでしょう。
13番人気以降はほとんど馬券にならないので、単勝で100倍を超えるような超大穴は切っても良いでしょう。
コメント