競馬予想をする方法は?3~食わず嫌いの障害レースもドル箱に!~ | 片手『馬』競馬

競馬予想をする方法は?3~食わず嫌いの障害レースもドル箱に!~

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食わず嫌いの障害戦も傾向をつかめばドル箱レースに!

「次のレースは…なんだ障害戦か」と言って見送りにしてませんか?
私も障害戦は落馬のリスクもあるし、予想方法もわからないからと避けてましたが、
実は普通のレースよりも傾向がはっきりしてて、これほど分かりやすいレースもないんですよ?
この記事を読んで障害レースも十八番のレースにしちゃいましょう♪

1.障害レースってどんなレース?

障害レースにはいろんな特徴がありますが、まずは下記の4つを押さえておけば十分です。

1.障害戦のクラス区分は未勝利とオープンクラスの2つのみ
2.3,000mを超える長距離レースで、柵や堀を「飛越(ひえつ)」で超えていくレース
3.障害レースに騎乗する騎手は少ない
4.意外と上位人気は堅い
1.障害戦のクラス区分は未勝利とオープンクラスの2つのみ
通常のレース、「平地(へいち)競走」では新馬戦、未勝利戦、500万下…と細かくクラス分けがなされていますが、障害戦は未勝利戦とオープン・重賞の2つのみです。障害レースに出られる馬が少ないこともあり、障害レースで1勝したら即オープン入りとなるわけです。
ただしいくら平地競走で実績を積もうと、初めての障害レースでは未勝利戦からスタートすることに注意が必要です。裏を返せば前走より前に実績を積んだ馬がオープン未勝利戦に出走して人気になったけど、凡走…ということも良くあるということです。
2.3,000mを超える長距離レースで、柵や堀を「飛越(ひえつ)」で超えていくレース
障害戦は短くても3,000m前後、長いものだと4,000mを超えるコースと基本的には長距離戦となっています。さらに人の陸上競技でいうところのハードルにあたる竹柵や水濠(すいごう)なんかをジャンプしていかなきゃならない、相当ハードなレースなのです。
3.障害レースに騎乗する騎手は少ない
障害レースに騎乗するには障害免許が必要です。ただ通常の騎手であれば平地競走・障害競走どちらも免許取得して競馬学校を卒業していますので、乗ることは可能です。しかし求められる技術が全く違う上に、標準的な斤量にも差があるため、平地と障害の「二刀流」をこなす騎手はごく少数なのが現実です。
さらに障害レースは技術がいるわりに、レース数も賞金も少ないため、障害レースをメインに騎乗する騎手は2018年現在でせいぜい30名前後です。それだけ障害レースは報われない、と言えるでしょう。
4.意外と上位人気は堅い
これこそ意外かもしれませんが、能力上位の障害馬にはジャンプの技術もあり、技術のあるリーディング上位の騎手が乗ることも多いため、そうそう落馬することはありません(それでも平地競走よりは落馬のリスクは大きいでしょうが)。
データで見てもわかる通り、単勝1番人気に支持された馬は通常のレースでも障害レースでも成績がそれほど変わりません。
障害レースと言えど、普通のレースと上位人気馬の信頼度は変わらないことが分かりますね。
※2013年12月~2018年11月での集計勝率連対率複勝率
通常レース・単勝1番人気(全16,564頭)32.1%51.1%63.9%
障害レース・単勝1番人気(全631頭)34.4%49.8%63.4%

2.障害レースの予想方法~前走データの活用方法~

障害レースの予想方法は未勝利戦とオープン以上で若干重視すべきポイントは異なりますが、
以下の4つがポイントです。

1.先行力のある馬を狙え!
2.前走と同じコースの馬を狙え!
3.障害レースのリーディング上位騎手の信頼度が高い!
4.馬体重の重い馬が有利!
1.先行力のある馬を狙え!

障害レースは道中に障害があり、それをジャンプするたびに加速と減速を繰り返すので、通常のレースのように後方から一気に差し返す、なんてことはほぼ不可能です。そのため通常のレース以上に先行力が重要なのです。

下記データでもわかる通り、前走障害レースでかつ4コーナー通過順位が前から1/3頭以内だった馬は複勝率が37.4%とかなり好成績です。さらに1番手だった馬は約40%とそれだけで馬券候補になるほどの成績です。

【障害レース:前走障害レースでの4コーナー通過順位別データ ※2013年12月~2018年11月のデータを集計】
前走4コーナー通過順位着度数勝率連対率複勝率
1番手87-68-66-340/56115.5%27.6%39.4%
前から1/3頭以内327-257-239-1380/220314.8%26.5%37.4%
参考までに先行力が重要だと言われているダートレースでもせいぜい3割程度なので、いかに障害レースで先行力が重要かわかるかと思います。
【参考/ダートレース:前走ダートでの4コーナー通過順位別データ ※2013年12月~2018年11月のデータを集計】
前走4コーナー通過順位着度数勝率連対率複勝率
1番手933-811-650-5599/799311.7%21.8%30.0%
前から1/3頭以内3938-3760-3324-26615/3763710.5%20.5%29.3%
2.前走と同じコースの馬を狙え!
障害コースはコースによって障害の種類や位置、さらにコースの形状が大きく異なります。前走の記憶をベースに走る競走馬にとって、通常のレース以上に障害レースでは前走と同じコースを走っていることは大きなメリットになるわけです。
【障害レース:前走と同じコースだった馬の成績データ ※2013年12月~2018年11月のデータを集計】
前走コース着度数勝率連対率複勝率
同コース79-87-69-490/72510.9%22.9%32.4%
3.障害レースのリーディング上位騎手の信頼度が高い!
障害戦は「馬をタイミングよくジャンプさせる」技術が必要になりますので、平地競走以上に騎手の技術が重要になります。
障害レースの騎手データを見てみると、複勝率30%以上の騎手は9名と少なく、上位独占のようです。
【障害レース:複勝率順の騎手データ ※2013年12月~2018年11月のデータを集計】
騎手着別度数勝率連対率複勝率
高田潤35- 29- 26-100/19018.4%33.7%47.4%
北沢伸也37- 45- 30-174/28612.9%28.7%39.2%
西谷誠33- 20- 27-147/22714.5%23.3%35.2%
平沢健治39- 37- 29-194/29913.0%25.4%35.1%
熊沢重文49- 30- 29-217/32515.1%24.3%33.2%
森一馬30- 23- 20-151/22413.4%23.7%32.6%
白浜雄造23- 26- 19-145/21310.8%23.0%31.9%
石神深一42- 41- 45-284/41210.2%20.1%31.1%
植野貴也38- 29- 41-241/34910.9%19.2%30.9%
4.馬体重の重い馬が有利!

障害を飛び越えるなら馬体重が軽い方が有利なのかな?と思っていましたが、実はその逆で馬体重の重い方が成績が良いことが分かります。障害戦は障害を飛び越えるジャンプ力が必須となりますが、馬体重が軽く筋肉量が少ない馬よりも、筋肉量の多い馬の方がジャンプにエネルギーを消費しない、ということなのでしょう。

【障害レース:馬体重成績データ ※2013年12月~2018年11月のデータを集計】
馬体重着度数勝率連対率複勝率
519kg以下 557-561-578-5502/71987.7% 15.5% 23.6% 
520kg以上74-70-53-444/64111.5%22.5%30.7%

2-1.障害未勝利

ここからは未勝利線とオープン戦のそれぞれの特徴について調べてみます。基本的な傾向は上に書いた通りですが、
クラスによって若干狙い目データの傾向が変わります。

障害未勝利戦ではとにかく前走4コーナーの通過順位が重要です!前走4コーナー通過順位が前から1/3頭以内だった馬は複勝率が4割を超えており、さらに1番手だった馬はなんと約50%!障害未勝利戦では前走の4コーナー通過順位だけ見ていればOKと言っても過言ではありません。

【障害未勝利戦:前走障害レースでの4コーナー通過順位別データ ※2013年12月~2018年11月のデータを集計】
前走4コーナー通過順位着度数勝率連対率複勝率
1番手42-25-30-96/19321.8%34.7%50.3%
前から1/3頭以内187-144-140-670/114116.4%29.0%41.3%

2-2.障害オープン・障害重賞

オープン以上では馬体重が重い方がより有利です。馬体重が520kg以上だと複勝率が約4割と圧倒的です。
上位クラスのレースになるとよりジャンプの精度が重要視されるのでしょう。

【障害オープン以上:馬体重成績データ ※2013年12月~2018年11月のデータを集計】
馬体重着度数勝率連対率複勝率
519kg以下 183-178-181-1754/22968.0% 15.7% 23.6% 
520kg以上28-33-30-138/22912.2%26.6%39.7%

3.障害戦狙い目データまとめ

いかがでしたでしょうか?障害戦は傾向がはっきりと出やすいレースだということがお分かり頂けたかと思います。
ぜひ今週のレースから積極的に障害レースも狙ってみてくださいね♪

障害戦予想のポイントまとめ

1.前のレースでの4コーナー通過順位:前から1/3頭以内
※特に1番手の馬が○

2.前のレースと同じコース
※上記1~3ほど重視しなくて○

3.リーディング上位の騎手
4.馬体重:520kg以上
5.障害未勝利戦:前のレースでの4コーナー通過順位を重視
6.障害オープン:馬体重を重視

 

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