サンデーサイレンス系の種牡馬はどのような特徴を持つか?
日本の競馬界を席巻しているサンデーサイレンス…サンデーサイレンスを知らなくても、ディープインパクトは知ってますかね?そのディープインパクトのお父さんこそ、サンデーサイレンスなのです!
ただサンデーサイレンスの子供はすでに全頭引退しており、サンデーサイレンスの子供や孫が種牡馬として活躍しています。サンデーサイレンスを父や祖父等に持つ種牡馬をサンデーサイレンス系と定義しています。
ここではサンデーサイレンス系が、種牡馬としてどのくらいの成績を残しているのか?また子孫である競走馬がどのような条件だと力を発揮できるのか?を中心に分析します。
0.過去5年全レースの勝率・連対率・複勝率
サンデーサイレンス系の分析に入る前に、比較として過去5年の全レースのデータを見てみましょう。
下は競馬データ分析ソフト「TARGET flontier JV」で、過去5年全レースのデータ概要です。
赤く囲んだ部分の通りランダムに馬券を買っても、単勝なら約14レースに1回・複勝なら約5回に1回当たる計算になることが分かりますね。
1.サンデーサイレンス系全体の傾向
先ほども書きましたが、父・祖父のように直接の父系にサンデーサイレンスがいればサンデーサイレンス系と定義します。
サンデーサイレンス系の過去5年における全体成績は下のとおりです。
先に載せた全体のデータと比較すると、ダートコースよりも芝コースの方が得意であることが分かります。
1-1.競馬場
競馬場ごとで見てみると意外にも芝・ダートともに札幌・函館競馬場が得意です。これは夏場でも涼しく競走馬のケアが楽なこと、「外厩(がいきゅう)」と呼ばれる外部の調教施設とも近いため、競走馬が力を発揮しやすいからでしょう。
他に芝コースでは東京・京都・阪神でも得意としていることが分かりますね。
1-2.距離
距離別で見ると芝は1500m~2400m、ダートコースは1700m以上が得意です。
芝コースでは皐月賞日本ダービーが開催される2400mを最も得意としており、1500m~1800mと皐月賞が開催される2000mも好成績です。一方ダートコースでは距離が延びるほど成績が良くなる傾向にありますね。
1-3.クラス
サンデーサイレンス系と言えば、クラシック三冠を始めとする芝の重賞で活躍しているイメージがありますが、芝・ダート共に重賞での成績はそこまで…という感じです。
芝コースで一番成績が良いのは新馬戦、次に1000万下とオープンクラスです。サンデーサイレンス系は早熟タイプなので新馬戦に強いのでしょう。逆になかなか勝ち上がれず下級条件で燻っている馬は、年齢とともに能力を落としてきます。
ダートコースでは芝コースほど、傾向の差は見えません。そもそもサンデーサイレンス系は芝が強い血統なので、新馬戦からダートに出走する馬は総じて期待値が高くないと言えます。
1-4.馬 齢
2歳時の成績が最も良く、早熟タイプであることが分かります。クラシックの3歳時の成績が振るわないのは意外ですが、4歳時には再度成績が上向きます。
2.サンデーサイレンス系全体狙い目まとめ
いかがでしょうか?イメージ通りの部分とそうでもない部分があったかと思います。サンデーサイレンス系は既に枝分かれしており、当初の傾向が薄まってきています。そのため次回以降ではサンデーサイレンス系を更に細かく分析していきます!
1.競馬場:芝コースは北海道&中央4場/ダートコースは北海道
2.距離:芝コースは1600m~2400m/ダートコースは1700m以上
3.クラス:芝コースの新馬戦、1000万下~オープンクラス
4.馬齢:2歳、4歳
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